婚活女子も婚活男子もそうですが、時々ダメな相手と別れられない人がいます。
もっといえば、「そもそも、そういう人を好きになる?」とも思うのですが、もうその時はすでに遅し・・・で相手とは離れなられない関係や交際になっています。
結婚もそうですが、別れる時が何倍もエネルギーが必要です。交際も軽くつき合って、だんだん深みにはまり、別れられなくなります。
人によっては結婚も見えない相手と何年も過ごしてしまう人もいます。
外面が良く、偽りのコミュニケーション能力が高いモラハラ男
結婚相談所の結婚アドバイザーやスタッフが面談していても、モラハラ男や女は外面が良いので初見ではなかなか見抜けないことも実は多いです。ただ人間ですので、ボロも出ますし、交際中に違和感を感じて相手から相談されて気付くことがあります。
個人差はありますが、だいたいにおいてコミュニケーション能力が高く(本当は違うんですけどね)、社交的に見えます。
モラハラ男女の特徴
・一見、常識人で社会規範的な人物。独善的。
・高圧的で嫉妬深い反面、きめ細やかで異常な愛情を見せる。
・深い交際に至るまで本性を出さない。
・説得力、威圧的で論理で責め立てられ反論ができず、精神的に隷属した方が楽になると思わせる。
・金銭感覚、時間、行動や交際範囲に制限をかける。
などなどで、言い古された感じです。詳しくは「モラハラ」で検索すると山のように出てきますね。
ただ私は婚活において、どうしても幸せな結婚をして欲しいので最初はこういう人を見抜くことが大切と思っていた時期もあります。ただある女性Jさんと出会って少し考え方やアドバイスが変わってきました。
控えめで優しく惚れやすいJさんの場合
人間には個性もあるし、心の傾向性があって、このような場面でこういう思考や行動にでるというのがあります。それは意識的にも無意識的にもそうです。
Jさんは控えめな女性ですが、明るく朗らか癒し系の女性です。自己主張より相手に合わせるタイプで、常に自分より相手の気持ちを大切にする優しい女性です。
なので婚活パーティーでは大変モテる女性でした。
地域を超えた東京での婚活パーティーでJさんはKくんとマッチングして交際が始まりました。KくんはJさんより一つ下の28才です。仕事の関係で転勤が多く、関東の出身ですが現在は九州の大変不便な場所に住んでいました。
交際から2か月が経ち、Jさんから相談を受けました。遠距離ということで心配はしていましたが、結婚相談所の場合、遠距離は結婚を決める時は意外にトントン拍子に決まるのが遠距離交際です。ただまだ若く収入も多くない二人には負担は大きいと感じていました。
自分でも気がつかないうちに我慢の交際?
最初JさんはKくんの良い所を沢山話してくれて、順調と思いましたがお金の使い方で少し気になりました。
それぞれの結婚相談所でもある程度のルールがあると思いますが、ハピアの結婚相談所では原則、最初のデート代は男性もちでお願いしています。また最初は男性が女性に会いに行く形です。交際中は本人たちに任せています。
特にKくんもJさんも二十代だったので、本人たちが納得済みなら割り勘でも良いと思っていました。
ただ聞けば聞くほど、デート代や飛行機で毎回会いに行ったJさんの負担は大きかったのです。あまり格差はないにしても収入的にもKくんの方が上です。
いくら彼が年下といっても結婚を前提にして一方的に女性が負担が大きいのは明らかに不自然でした。
Jさんは3回ほどKさんに会うために飛行機など交通費に15万円ほどかけていました。結婚までの事情で本人たちが良ければいいのですが、彼にとってはただの都合の良い女になっていました。
なぜならJさんの貯金額を聞かれ、自分より多いことを確認したそうです。デート費用は1円単位で割り勘で、スーパーで買ってきた食材については「ごちだよね?」と言われて、勝手に料理したという理由で割り勘は止めたそうです。
会っている間、近くのビジネスホテルを利用したJさんですが、お休みの日中に彼の家で過ごすことになりました。
ところがKくんは遠くから来ている彼女を残して友達と遊びにいったそうです。またその間、梅雨とはいえ猛暑なのにわざわざエアコンを切って、窓を開けていったそうです。彼女は彼の節約生活を邪魔したら悪いと思って我慢したそうです。その日は猛暑の夏日だったそうです。
彼が帰ってくる一時間前にエアコンをつけて待っていたら、「いつからエアコンをつけたの?」と聞かれたそうです。
「モラハラ男」に育ててしまう女性
結婚相談所なので担当の結婚アドバイザーにKくんの話を聞きました。すると担当の結婚アドバイザーが大変驚いたのです。
むしろKくんは女性に振り回されるタイプでそんなことできるなんてびっくり、ということでした。少なくても典型的なモラハラタイプではなかったのです。
結婚相談所のルールや大人としての気遣いは足りないかもだけど、決してモラハラ男タイプではないというので、少し安心しました。
正直、どんな人でも欠点はありますが、組み合わせによっては欠点があぶり出される相性というものがあります。
ここからは心理カウンセラーみたいになりました。
Jさんは好きになったら、嫌なことでも許すタイプです。
暑いのに暑いといえず、せっかく会いにきたのだから一緒にいたいともいえず、お金の支払いについてもいえません。Kさんから「どうしたい?」と聞かれても何も言えないので、Kさんがだんだんイラついてきていて、ますます気持ちが離れると思っていえなかったといいます。
ここで彼女の直近の前の彼と長く付き合った前の前の彼の話を聞きました。
どちらも最初は優しいのですが、最後にはどちらもJさんに暴言を吐いたり、一番長い前の前の彼は暴力を奮っていたそうです。
彼女の家庭環境や親子関係などなど聞けば聞くほど闇が深かったのです。
Jさんは、毎回モラハラ男に惹かれるか、モラハラ男性に育ててしまう女性だったのです。
内容は割愛しますが、いずれにしても今回は恋愛ではないので、結婚のお相手としてJさんが幸せになれる結婚かどうかを決断をするようにお願いしました。3日間しっかりと考えてもらって、このまま真剣交際をするか、白紙にするのは自由だし、直接相手にいう必要もないので安心してねと伝えました。
Jさんには
・自分自身を大切にすること。
・明るい未来や幸せな結婚を描くこと。
・嫌なことは嫌と気持ちを伝えること。気持ちは言い過ぎても言わな過ぎてよくない。
(自分が変わらないと毎回同じような我慢の繰り返しになること。これは結婚しても相手にかかわらず、必要。)
・相手をわがままにする優しさは優しさではないこと。
等々を伝えた上で、答えを待ちました。
幸せになる!決意こそ、不幸な交際から卒業する出発点
3日後、Jさんの結論は見送りで白紙にして欲しいということでした。
また今回の自分の交際関係を冷静に振り返って考えることができたと感謝されました。
そして、「今までの自分だったら、ずるずると交際が続いていたと思います。でも本当の意味で幸せな結婚をしたいと心から思えてきました!」と決意を語ってくれました。
Jさんは自分から別れることができないタイプで、以前の自分だったら、もっと自分が努力すればと思って別れられなかったそうです。
結婚相談所の良いところでもありますが、直接お断わりをお相手に言わなくてもよいことです。
最後にJさんは「自分に一番足りないのは「幸せな結婚をしたい」への決意でした。好きになったら不幸でもいいと思ってしまうメンタルを卒業します!」と語ってくれました。
遠くない日にJさんの結婚報告ができることを願って、私も婚活応援していきます。